実際の歯周病治療


歯周病の治療、どういったことをして、どのように治って来るのか?
写真で見てみましょう

平成11年5月に初診の患者さん。この方はいわいる知的障害で
歯医者さんが大嫌い、最初はいすに座るのもなかなかでした。
少しずつ慣れてもらい、ブラッシングを中心に、少しずつ歯石
をとっていきました。
歯の表面に石のように付いているのが歯石です。
そのときの歯の裏の写真です。
よく撮らせてくれました。
歯石を取るのは、スケーラーという器具を使います。スケーラーのは超音波スケーラーという機械と、ハンドスケーラーという手動で歯石を取る物の2つがあります。

この患者さんの場合麻酔も出来なかったので、ハンドスケーラーのみで処置をしています。
同年11月、初診より半年が経過してやっと仮の歯を入れることが出来ました。1週間から2週間に1度のペースでブラッシングスケーリングをしています。
歯茎の方はかなり改善してきていますが、専門的にみるとまだまだです。
平成12年の5月の写真です。初診からちょうど1年です。
この頃はもう2ヶ月から4ヶ月に1度のペースで半分メインテナンスに入っています。
本来なら歯周外科、麻酔してのスケーリング(Pクル)等を行って行くのですが歯医者嫌いになられて、来なくなることの方が問題なので、あいかわらずハンドスケーラーのみでの処置です。
被せも入れることが出来ました。
平成13年の5月の写真です。初診からちょうど2年です。
もう半年に1度くらいの割で来られているだけです。
そのためちょっと歯茎の腫れが気になるところです。
そのときの歯の裏です。
この患者さんはその後も半年に一度くらいの割合で来院されています。決して十分とはいえませんが、麻酔もなしではこれが限界でしょう。(H14年に診たのが最後です。H15年には僕が退職してしまいました。)